ユーザー主体で開発しましょう
えっ!そんなにかかるの?
なぜユーザーは、システム開発が高額に感じるのでしょうか?
それは、業務担当者には簡単に感じる作業が、システム開発者にとっては多くの作業工程が必要だからです。
1.どのようなシステムを開発したいか?
2.現在の業務の流れを、どのように改善したらいいのか?
3.データベース構造をどのようにするか?
4.OSやデータベースなどの運用環境をどのようにするか
5.新システム完成時の検証作業は、どうするか?
6.旧システムから、新システムの移行作業はどうするか?
しかしながら、これらの作業の多くは、業務担当者の方がより効率的な方法を考案できるのではないでしょうか。この作業工程をシステム開発会社に依頼することが、システム開発を高額にしている原因なのです。
自社業務にあったシステムを作成するには、業務担当者中心の開発(ユーザー主体開発)を行うです。(システム開発の内製化)
システム内製化の問題点
社内でシステム開発した場合には、次のような問題も発生します。
1.誰がシステムを開発するのか?
2.開発担当者が、退職したらどうするのか?
3.開発作業が、1人の担当者の負担になってしまう。
4.開発者の育成に時間がかかる。
5.成果が出るまでに時間がかかる。
※これらの問題は、社内に複数のシステム担当者が存在することにより解決します。
システムの担当者が1人だと、相談相手もなく常に1人で決断することになます。システムの詳細がわからない人に相談しても、正しい回答は得られません。そのため、次第に相談しなくなります。
社内システムの管理は、必ず2人以上でで行いましょう。技術者を2人以上置くと言っているのではありません。社内システムを管理(理解)する人を2人以上養成しておくことが必要なのです。
このようなシステム環境が抱える問題を解決するために、Microsoft Office を利用して Excel と Access をベースに、2つのデータベース構築ツールを作成しました。
- エクセルカード HARI ・・・エクセルデータベース管理ツール
- カードボックス BARI ・・・リレーショナルデータベースの管理ツール
弊社では、Microsoft Office を利用してシステムの内製化(ユーザー主体開発)を推奨しています。
「エクセルカード HARI」のデータ整理方法
罫線ワープロのように使っていたエクセルをデータ表シートと印刷書式シートに分けて使用します。このような使い方をすると次のようなメリットがあります。
(メリット)
1.複数のファイルや複数のシートに分かれていたデータが、1つのシートで管理され、印刷書式シートを作成することにより、データを様々な書式で印刷することができるようになります。
「カードボックス BARI」のデータを整理方法
システムを構築するには、データの整理から始まります。
データを整理しながら、データ整理する作業効率を改善していくと自然とシステムが出来上がっていきます。
システムを構築するには、次の作業が必要になります。
1.管理項目の設定(管理する項目を決めてください。)
例えば、受注管理などでは、下記のような項目になります。
受注管理の場合:
受注日、受注先、受注先担当者、商品名、数量、単価、金額
業務担当者は、下記のことを整理してください。
- 操作画面画面のレイアウト
- 入力操作の効率化
- 管理資料のレイアウト
システム開発を依頼する会社の技術者が、ユーザーの要望するシステムを構築するには、ユーザーが行っている業務を理解しないとプログラムやレイアウトを作成することはできません。
画面や資料のレイアウトを業務担当者が行うと、ワープロを操作するように作業を行うことができます。
Excel や Access は、業務担当者が作成する方が効率が良い